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「平準化」を意識する [仕事についてのエトセトラ]


最近は「働き方改革」という言葉が定着したようです。

トップの一声で「休暇を取ったり」「残業を減らしたり」と「やればできるじゃないか!」的なことが花盛りです。

ところが、
●仕事の繁閑のひずみが先送りされる
●クオリティに課題のある仕事が増えた
●人手不足が顕著になる
という問題が顕在化した職場も多いのではないでしょうか?

みなさんは「平準化」という言葉をご存知でしょうか?

私は銀行員でしたから「平準化」という言葉とは隣り合わせで仕事をしてきました。

平準化という言葉は、辞書的には「仕事の均等化」といった意味でしょうか?
これだけではよく伝わらないはずです。

銀行では、二つのポイントでこの「平準化」という言葉が生きてきました。


一つは、「調達(仕入れ)」と「運用」のバランスをとるということです。

どんなに預金が集まっても足元から運用(貸出や投資)ができなければ大損です。
銀行の扱う金額は単位が大きいので、半日のタイムロスでも大きな損失が発生してしまうことが間々あります。

「運用に見合った調達をする」「調達に見合った運用をする」というのが平準化の一つの意味です。
毎日の数字の動きをよく見るという行動が求められます。


一つは、仕事の繁忙日(忙しい日)と閑散日(暇な日)のギャップを減らすということです。

商取引、特に銀行業務には、伝統的に「五十日」(ごとうび)というのがあります。
取引(決済日)が、毎月5日・10日・15日・20日・25日と、30日または月末日に多いということです。
「物日」(ものび)ということもあります。

人手に頼っていた時代はこういう日は何かと忙しいものでした。
お客様の協力が得られることは日にち(取引日)を変えていただく
※「給料日が前倒しになった」ような時は銀行から依頼があったと考えることもできます。
前倒し処理ができることはやっておく(例えば予約や先日付)
※企業の振り込みの多くは予約取引が利用されています
先送りできることは後回しにする
※意外と「今やらなくてもいい」という仕事も出てくるものです
というような工夫と仕事の見極めをやっていました。

機械化が進んだ今でも、「コンピューターに負荷をかけ過ぎない」ということから、こういった平準化・均てん化は行われています。


日々の業務の見直しは毎日行われています。

その結果、
●繁忙日が減った
●時間外勤務が減った
●長期休暇が取りやすくなった
●人手がいらなくなった
というような現象が起きています。


「プレミアムフライデー」が今一つ軌道に乗らないのも事情がお分かりになると思います。
公務員の世界と違い、民間企業では仕事の繁閑が伝統的に明確であるにもかかわらず、機械的に(形式的に)早帰り金曜日が決められてしまったからです。


「働き方改革」「休暇の取得像」「残業の削減」あるいは「人手不足対策」がうまくいく企業とそうでない企業の境目は、
業務の平準化が行われていない
ことも大きな要因の一つではないでしょうか?


わざわざ「今日できることを明日に伸ばし」たり、「明日やればいいことを今すぐやる」と言った業務のバランスを意識しない仕事のやり方があなたの職場には残っていないでしょうか?


それは「効率化」などという言葉で括られた「手順省略」ではなく業務の時間配分や量的均てん化を合理的に意識した仕事のやり方だと受け止めてください。


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